ちなみに、貝の血は透明だ。
だから、生きている貝にナイフをねじ込んでグリグリしても赤い血は出ない。
2枚貝は死ぬと毒を発するので、提供するときに私は調理する貝をその場でナイフを入れて殻から外し、まだ生きているうちに食べてもらう。
私は、そうやってお金をいただいているわけだ。
佐渡の夏場の岩牡蠣などは、とてもミルキーで絶品なので、冷蔵庫で冷えすぎて死んでしまわないように、食べてもらう寸前まで、ものすごく神経を使って活かすことに全集中するが、それも、全ては美味しく食べてもらうための行為なのだ。
因果な商売、と書いたのは、そんなわけ。
また続く。
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